「添乗員」と「ガイド」

  • 2017.09.04 Monday
  • 12:10

過去に主に「添乗員業務」と「旅行手配業務」を行っていた方が、今回日本の旅行会社において、主に「旅行業務及び付随する通訳・翻訳業務」を行うとして、「技術・人文知識・国際業務」のビザの申請を行い、不許可となったケースがあります。

 

今回の不許可理由は、“申請人の職歴を証明する在職証明書の内容に疑義があったから”というのが主な理由ですが、

その際に、入国管理局の担当官から、そもそも過去の「添乗員」としての業務実績が、今回「国際業務」に係るビザを申請する上で、職務実績の要件に該当するかどうかは微妙なところ(むしろ、「添乗員」業務がメインであれば、職務実績の要件に該当しない可能性の方が高い)、という趣旨の指摘を受けました。

 

そもそもの話として、「添乗員」とはどのような業務を行うのでしょうか。

 

「添乗員」とは、「旅行会社パッケージツアー団体旅行に同行し、計画に従ってツアーが安全かつ円滑に施行されるように交通機関や各種施設との調整や対応を行って行程を管理するとともに、ツアー客に対する説明や窓口役となる業務を行う者」を指します。

ちなみに、「技術・人文知識・国際業務ビザ」における「国際業務」とは、

「外国人特有の文化に基盤を有する思考や感受性を必要とする業務」のことを指し、主なものとしては、通訳・翻訳業務、語学指導、海外業務等が該当します。

 

なるほど、確かに「添乗員」が「国際業務」といえるかどうかは、微妙なところです。

 

なお、「添乗員」を行うためには、「旅程管理主任者資格」を有していることが必要です。

「旅程管理主任者資格」には、日本国内の旅行のみに添乗可能な「国内旅程管理主任者資格」と、海外旅行にも添乗可能な「総合旅程管理主任者資格」があります。

20154月の旅行業法改正に伴い、添乗員(サブ添乗員を除く)には必ず旅程管理主任者資格が必要となり、添乗業務中は、必ず「旅行主任者証」を携帯する必要があるのです。

 

 

一方で、「添乗員」と混合されがちなのが「ガイド」ですが、

「添乗員」:旅行会社の企画旅行に同行して旅程管理業務を行う者

「ガイド」:バスガイドや現地ガイド等のガイド行為を行う者

という、明確な区分があります。

 

日本国外では、ほとんどの国でガイド行為を行うためには国家資格が必要とされており、無資格者のガイド行為は禁止されています。無資格者がガイド行為を行うと、最悪の場合逮捕されてしまうこともあるのです。

 

一方、日本においては、外国人相手に有償で外国語によるガイドを行うためには「通訳案内士」の資格が必要とされていました(規制緩和前)。

 

「通訳案内士」は、英語、フランス語、スペイン語、ドイツ語、中国語、イタリア語、ポルトガル語、ロシア語、韓国語、タイ語の10言語に対応しています。

 

「添乗員」よりも「ガイド」の方が、「国際業務」のイメージに近いかもしれませんね。

 

しかし、昨今の日本政府の観光事業重視の姿勢により、注目されている「通訳案内士」の資格ですが、実は現状とマッチしていない点があり、20176月に規制緩和が行われたところです。

 

次回は、「通訳案内士」の規制緩和について、お話します。

 

 

 

就労ビザに関するご相談は、“就労ビザ.com”まで!

今すぐにご相談したい方は、こちらからご予約ください。

※”就労ビザ.com”は鴻富行政書士法人が運営するサイトです。

コメント
コメントする








    

calendar

S M T W T F S
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930     
<< September 2019 >>

selected entries

categories

archives

recent comment

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM